オーディオ・タイマーをなおすべきか否か

オーディオ・タイマ

オーディオ・タイマ(AUDIO DIGITAL TIMER DT-12 / PIONEER。25年以上前に購入)とは、本来、エアチェック(ラジオ放送を録音すること)のための機器である。だが、俺はそれを枕もとの照明用に使っている。
寝るまえに本を読む。読みながら寝てしまうことも多い。そこで、設定時間(最大60分、デフォルトで60分、通常60分で使用)になると消えるようにしている。また、朝6時になると自動的に点灯し、7時になると消灯するようにしている。朝の暗い冬場には重宝している。
ところが、こいつの調子がおかしい。スイッチングのはたらきはいいのだ。おかしいのは表示である。現在時刻を示すモードにしても、スリープ・タイマの残り時間を分表示し、ON/OFFタイマー設定時には、おそらく現在時刻の秒数を表示するのだ。
調子がおかしいのは、なにもいまに始まったことではない。どうだろう、もう5年ぐらいまえになるだろうか。最初は、症状がでることのほうがまれだった。だが、だんだん頻度をまし、いまは、まともに表示されることは、俺の見る限りでは、まったくない。
有松のイオンができて、かつまだその中にエイデンが入っていたころだから、2年ぐらいまえだろうか。いちど修理にもっていったことがある。でも、なおさずに持って帰ってきた。店で電源を入れてみると、正常だったのだ。もっていったということは、もうほとんどまともな表示のときがなかったのだと思うが、お出かけのときだけお利口さんぶりゃがって、まるでどっかの子どもみたいだな。
いま、上述したように朝6時に点灯し、7時に消灯しているということは、そのあとちゃんと設定ができた、ということなのだろう。表示はだめでも、時計もちゃんと動いていて、しかも[だいたい]あっている。そのときは、家へ持って帰ってきても、少なくとも設定をする間は、まともに表示できたのだ。
そんなまえから調子が悪いのに、何をいまさら、と思われるかもしれない。俺もそう思う。きっかけは、ものすごくつまらないことなのだ。
このまえ、たまたまはやく目がさめた。あたりはまだ暗い。いま何時か知りたい。でもオーディオ・タイマは「00」をさしている。そこで、俺は枕もとの懐中電灯をとりそれで壁掛け時計を照らして時刻を確認した。それ用に懐中時計がちゃんと用意してあるのだ。めったに使うことはないけど。枕もとのスタンドをつけたら、目が覚めちゃうからね。そのほうがいいときもあるけど。それで、つくづく、こんなときオーディオ・タイマがまともに表示していてくれたら、と思ったのだよ。それに in order な状態って、気持ちいいしね。
そこで、パイオニアに電話してみた。エイデンはもうないし。すると、なにぶんにも古いので直るかどうかわからないが直るかどうか調べるのに直らなかったとしても1050円かかる、とのこと。まあ、調べるのに手間がかかるわけなので、1050円はしかたないのだけど、いまだってスイッチング自体はできないわけじゃないし、時刻が知りたいときは懐中電灯で壁掛け時計を照らせばいいんだしね。それで、もう少し考えてみることにしたわけ。
たぶん以前にも自分で修理を試みたことはあったと思うんだけど、もういちど自分で見てみようかな、とも考えた。でも、ちょっと待てよ。自分でやるにしても、パイオニアに出すとしても、なおらなかったら、今度こそ設定ができなくなるのではないか?いや、ひょっとして、電源を入れなおすことで、一時的にせよ、ずーっとにせよ、なおってしまうかも知れない。でも、なおらなかったら・・・
ああ、どうせ現在時刻なんてのは無意味なんだから、午前6時に電源を投入して、ONタイマ設定はそのままで(たぶんデフォルトで0時0分だから)、OFFタイマ設定は時刻ボタンを1回チョンと押してやればいいのか。べつに午前6時に電源投入しなくても、午後2時なら、ONタイマ設定は、チョンチョンチョン・・・と16回押して、OFFタイマ設定は、チョンチョンチョン・・・チョンと17回押してやればいけそうだぞ。よし、もういちど自分で見てみよかな。