なおらず、むしろ悪化

さて、筐体をあけて、中身を取り出す。じっくり眺めてみるが、どこにも異常は見当たらない。あやしいのはモード・セレクタのロータリ・スイッチだろうと当たりをつけて、注射器でメタノールを流し込み、ガチャガチャやって中を洗浄。そこの疑いが晴れたわけじゃない。が、時刻合わせ用の4つのプッシュ・スイッチ(時用、分用、秒リセット用、逆送り用)もあやしすぎ。何しろ、触ってないのに数字が勝手に増えていったり減っていったりするようになっちまったのだ。ので、同様に洗浄。まあ、とにかく動かす(動く)ところがあやしいのだ。動かしすぎてすり減って削れた粉が付着して接触してはいかんのに接触しとったり、逆に動かさなくて酸化皮膜ができて接触が悪くなっとったり。
そうやって、ガチャガチャカチャカチャやっているうちに、なんかよくなってきたぞ。うんうん、よしよし、おっ、いいぞ、ってな具合になってきたのであった。
というわけで、途中まで組み立てて、ためしに電源を入れてみると、、、、ああ・・・だめじゃん。もとどおりだわ。
めげずに、今度は、ロータリスイッチをばらそうと考えた。基板に取り付けたまま上っちょだけをはずそうとしたが、いかん、配線が邪魔になってラジオペンチが入らん。しかたなく、はんだを溶かして基板からはずそうとがんばったのだが、なにしろ足が8本(ぐらい)もあるもんだから、それも断念。結局、基板に取り付けたまま上っちょだけ強引にはずして、ブラシ様の部品を起こし、それとそれに接触するレール様の部品を紙やすりでみがく。
結果はやはりだめ。なんとか現在時刻設定とOFFタイマ時刻設定が時:分表示になったので、それであきらめて元に戻しました。
おかげで、現在時刻設定とOFFタイマ時刻設定以外は、全部、秒だけ表示になっちまったよう。しかも、現在時刻を設定しても(その設定モードで現在時刻を確認すればいいと思ったのに)、何分かたってから見てみると、全然時計が進んでないじゃないですか。ああ、そんなんでは、OFFタイマだって設定時刻に作動するかどうか。いわんやONタイマをや。
中身ごそごそやっちゃったんで、いまさらパイオニアには出しづらいしなあ。まあ、ええか、あきらめるか。まあ、あきらめるにしても、1日たって動作を確認してからだけどね。