PCがなおる

家に帰ってくると、PCのディスプレイはまっ黒けになっていた。マウスを動かしてもそのままなので、電源ボタンを押すと、長押しするまでもなくすぐ切れた(と思う)。無事、チェックディスクは終わったようだ。なにも壊れていなかったようでとりあえずはよかった。
期待して電源を入れなおしたが、状況は変化なし。となると、チェックディスクでなにも発見されなかったことが恨めしくもなる。つぎの手を考えなければならない。
またセーフモードで起動しなおし、こんどは、[システムの復元]をやってみることにした。なにか知らんうちにインストールされとることもないとは言えんし、それが悪さしとらんとも言えんでね。とりあえず前日の状態に戻す。
セーフモードで再起動すると、復元に成功したと表示されたので、こんどは普通に再起動すると、ダメだ、まだなおっとらん。
そこで、ちょっとまえから頭のすみっこでおぼろげな形をとりつつあったのだが、この日、俺は、義母の年賀状を印刷したのだった。そのため、義母のUSBフラッシュメモリを使ったのだ。
義母のUSBメモリには、かつてウィルスが紛れ込んでいたことがあったのだ。そのときは、セキュリティソフトがアラートを発し、事なきを得たのだった。たしか、デスクトップPCの方かネットブックの方か、Kingsoftのセキュリティソフトではスルーで、もう一方のAvast!で発見されたのだ。なので、そんな見落とすような間抜けなやつは却下だ!と、Kigsoftのはやめて、両方Avast!にしたのだった。
義母はなにやら社会教育センターかどっかでPCの使い方を習っているらしく、感染源はそこだと思われる。複数のお年寄り(?)が入れ替わり立ち代りUSBメモリをもってきては挿入して使っているようで、そこのPCはほとんど売春婦状態。なので、性感染症のように伝染してしまうのだ。
というわけでAvast!でウィルスの検査をしようとしたら、なにやら様子がおかしい。そして、ちゃんと動いとらんでプログラムを再起動しろ、みたいなことが表示されている。なので、してみるが、なんにもかわらん。だったら、新しいのをダウンロードしてインストールし直そうと思って、アンインストールしかけたら、[修復]というボタンがある。じゃあ、ということで、やってみたのだが、やっぱりかわらん。フルスキャンというところをクリックしても一瞬で終わってしまう。こりゃスキャンしてないわ。
そいじゃあしかたがない。やっぱりアンインストールしてインストールしなおそう、と思って、アンインストールした。そして再起動。
そうしたら、おおお、ちゃんと起動したではないか。そうか、つまり、動かない原因は、セキュリティソフトだったのだ。Avast!がこわれてそれがすべてを押しとどめていたのだ。強力なウィルスと戦って、自らの命を犠牲にしてPCを守ってくれたのか。なんとけなげなやつ。
だが、考えてみれば、勝手に自爆してほかに迷惑をかけただけかもしれんし、たとえ強力なウィルスと戦ってPCを守ってくれたにしても、自分が死んでみんなに迷惑をかけとってはいかんわなあ。ある意味、それは〈負け〉なわけだし。
ということで、次期セキュリティソフトとしては、もうAvast!はやめて、Microsoftの Security Essentials というやつにかえました。なんか、まえより速くなったような気もします。ちなみに、フルスキャンしましたが、ウィルスは発見されませんでした。