『「生き方」の値段』エドアルド・ポーター(著)月沢李歌子(訳)★★★☆☆
- 作者: エドアルド・ポーター,月沢李歌子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/09/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こういう大衆向け学術書(?)の翻訳本にはよくあるような気がするのだが、PCに向かった著者が短時間にウワーッと書きまくった、って感じ。十分下調べをしたそのあとではあろうが、さあ書くぞ、ってイッキに書いたような、そんな気がする。
接続詞が少なくて、文がバラバラに並んでいるような感じのところが多い。文と文のつながりがよくわからず、よく読むとただ列挙してあるだけだった、みたいなことが何回かあった。
あ、そうそう、中に、「幸福」の値段、という章があるんだけど、〈幸福感〉は、収入(など)の、値ではなく、微分係数というか変化の割合で感じるんだと思うんだよね(しかもその大きさは、対数的にしか感じられない)。
たぶん僕たちは変化しないものには気づかない。乗り物だって速度じゃなくて加速度を感じてる。いくら地球が時速1700kmで回っていても気がつかない。なのに本を読んでて視界のはしでなにか動けば気がつくもんね。
収入(など)の(など)は、なんでもいいよ、人それぞれ。気候や環境でもいいし、余暇の時間でもいいし、孫と遊ぶことでもいいし、食い物でもいいし、畳や女房でもいいよ。