椅子を壊す

壊した椅子と同型の椅子

しょうがないから家にある本でも読むか、と思って、本棚の上のほうにある本を選ぼうと椅子にのった。プラスチック製の、いわゆるガーデンチェアである。わが家ではそれを家の中で使っているのだ。と言っても、すでに、たぶん俺が1つ、子どもが1つ、壊して、はじめは4脚あったもののそもそも2脚しかなかった。たしか、俺は肘かけに腰かけようとして、子どもは座面に飛び乗ろうとして壊したんだと思う。
それにしても弱いもんだなあ。普通に座るだけに使わんといかんのだ。まあ、750円ぐらいのものだからしかたないか。
少しヒビが入っていたことは知っていたんだ。でも、そんなこと、すっかり忘れていた。ヒビの入ってない方に乗っていれば、壊れることもなかったろうに。と思ってもあとの祭りだ。そのときはヒビのことなんかすっかり忘れていたのだから。
2脚しかないのに、また1つ壊して、ついに1脚になってしまった。1脚だけの椅子ってのは、サマにならんなあ。見慣れないからかなあ。丸テーブルに1脚だけの椅子っていう組み合わせが不細工なのかもな。
名古屋市もプラスチックは可燃ごみになったので、車庫で徹底的に壊してゴミ袋に入れた。そのときプラスチックの断面で少し手を切ってしまった。ちょうどあした可燃の日なので、あした出そう、忘れないように。