風呂椅子を作る

masatec2010-11-08

このまえ、ミッフィーのプラスチック製風呂椅子が割れた。と言ってもまっぷたつに割れたわけではない。座面に10センチぐらいのヒビが入っただけである。もうかれこれ10年ぐらい使っているものだ。
ヒビは、長手方向に入っている。風呂椅子は通常その長手方向が人体の左右方向になるように(つまり横長にして)使う。したがって、体重によって、わずかだが、広げられたそのヒビに、尻の肉が、これまたわずかだが食い込んで、立ち上がるとき、体重の重みから解放されたそのヒビは閉じようとするので、いきおい尻の肉をはさみ込むことになる。妻によると、場合によっては、風呂椅子がすこし持ち上がることもあるらしい。
俺としては、風呂椅子の長手方向が、人体の前後方向となるように(つまり縦に)置いて座れば、ちょうどヒビが尻の溝の真下になって尻の肉をはさむようなことは避けられると思うのだが、妻は尻が左右にはみ出して具合がわるいという。こういうのをケツ肉の争いというのか。
というわけで、廃材(たぶんヒノキ)を利用して風呂椅子を作ることになった。
奥行き(座面の妻手方向)に対して、幅や高さが大きいような気もするが、それは写真のせいではなく、実際にそうだからだ。妻は、15年ぐらいまえに前十字靭帯を断裂して以降(再建手術はしたが)、膝の可動範囲がせまく、正座はもちろんできないし、低い腰掛けも苦手なのでちょっと高めにしたのである。幅に関しては、「ちょっと長めかな?」という材料があったので「まあいいっか」ということでそのまま使ったからである。[ぬき]の色が濃いが、これは、かつて着色オイルステインをほどこした材料を、そのまま使ったせいである。