連鎖的お掃除地獄

いつものようにキッチンの床を掃除していたら、流し台の扉がよごれているのが気になった。どうやら陽射しの向きが変わってきて、扉にまともに日が当たり、それで目立つようになったようだ。雑巾で水ぶきしていたが、とれないよごれは「激おちクン」みたいなのを使った。
流し台の扉を一番左まで掃除してくると、当然その横の壁が目に入る。そこも当然よごれている。そこにはキッチンパネルというものが貼ってある。それはそのまま流し台の上の壁(コンロ側のみ)まで続いているので、下から上まで掃除することになった。それは光触媒なるものが使われていて基本的に水ぶきだけできれいになるらしいが、酸化して固着した油分は水だけでごしごしやっているよりケミカルに頼ったほうがてっとりばやい。というわけで、結局アルカリ性洗剤を使った。
その壁の下端は流し台(ガス台?)につながっているので、そのカウンタトップも掃除することになった。日ごろからまめに水ぶきはしているのだが、表面に薄く酸化油膜が形成されている。ここもアルカリ性洗剤でふく。右のほう(コンロから遠いほう)は物をどかすのが面倒でふかなかったのだが、ふいたところとの差は歴然としている。
これで第1部は終わり。ということは、まだ第2部があったのだった。
子どもが風船を吹き抜けの窓枠にのせてしまった。それは扇風機で簡単に落とせたのだが、ついでに、そのあたりの掃除も簡単にできそうな気がしてきた。いままで俺はなぜかそこを2階から掃除する方法ばかり考えていたのだ。そして考えるばかりで掃除してなかった。が、なんてことはねぇ、下からやればすむことじゃん。てなわけで、椅子の上に椅子をおきその上にのって、まるで中国雑技団みたいな格好で掃除機をかける。窓枠の上の直接見えないところは、2階から子どもに見てもらい「もう少し左」「もう少し奥」と指図してもらう。まるでスイカ割りか、背中をかいてもらうときのようだ。
そこから少し目線を下げると、ブラインドがある。これも懸案になっていたところだ。が、こちらは今まで何度かトライしたことがある。はじめは掃除機で1枚1枚ほこりを吸い取った。しかし、この方法では時間がかかりすぎる。羽根(というのか?)の数を考えると気が遠くなる。軍手を使ったこともあるし、ブラインド用のダスキンモップのようなものを使ったこともある。しかし、どちらも、面倒すぎて、すぐやんなってまった。
今日やったのは、羽根を内側下がり(つまり通常とは逆)に閉じて、掃除機を縦にかけるという方法。わざとテキトーにやりのこしが出るようにかけると、そこが暗い帯となり目安になっていい。厳密には、羽根の外端は、上の羽根と重なっているので掃除されてないわけだが、その面積は羽根全体からすればほんのわずかなものであるし、しかも最も見えにくい位置なので、手間を考えればその方法で十分だろう。
掃除機を片付けに2階に行くとき、階段の上のガラスに西日が当たり、汚れが目立った。というわけで次はガラスふき。ところが、ガラスクリーナが少し床にたれてしまった。そうしたら、床の塗装がはげてしまったのだ。俺んちの床は基本的に(キッチン・トイレ以外)リボスという植物性の油が塗ってある。油が木材にしみこんで酸化皮膜を形成しているわけだから、ガラスクリーナのアルカリ溶液で中和されてしまうのだ。
というわけで、こんどは塗装の補修である。といっても、周りの色は月日がたつうちに酸化が進んで濃くなった色なので、はげたところにいくら塗っても周りと同じ色にはならない。月日がたって周りになじむのを期待するしかない。しかし、周りも同じように月日がたつので、その差はいつまでたっても埋まらないかも。まあ、酸化にも限界があると思うので、たぶん差が縮まりはするだろう。ついでに、このまえ移動したオーディオ類の下だったところや、このまえ手直しと仕上げをした丸椅子*1も塗ったった。