前日しばりをやめる

このまえ〈これをたくさん書いた - 主夫の生活〉の中で

そこで、まず見出しだけ箇条書きのように書き出し方式はそのままで、前日のことを書くことにしたんだ。そうすればどうでもいいことは忘れてて大事なことは覚えてる、って言うか、忘れてることはどうでもいいことで覚えていることはそうでもない、って、自動的に出来事の軽重が決まってくる

と書いたが、それをやめる。というのは、そうすると空耳のようなどうでもいいことが忘却の彼方へ葬り去られてしまうからだ。上の理屈からいっても、大事なことは覚えているわけで、覚えているなら、書きとめる必要はない。だから大事なことは書かなくていい。書いておく必要があるのは、むしろ忘れてしまうようなどうでもいいことなのだ。でも、忘れてもいいほどどうでもいいことではなくて、どうでもいいけど思い出したくなりそうなことがらだ。