『シミュレーション 西暦3000年の人類 − 輝かしき宇宙コンピュータ文明への最終選択』アイザックアシモフIsaac Asimov,フランクホワイトFrank White(著)林陽(訳)★★★☆☆

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シミュレーション 西暦3000年の人類―輝かしき宇宙コンピュータ文明への最終選択



出版社/メーカー: 徳間書店
発売日: 1994/04
メディア: 単行本

1万年ぐらい昔から現在までの歴史を1000年ごとに概観するというコンセプトはいいが、それでも記述が煩瑣で、大きな流れが見えてこないわけではないが、大きな流れが前面に出ているわけではない。たしかに大きな流れは明示的に書かれてはいたが、ウェイト的には大きくてもスペース的にはごくわずかである。それもそうで、それはつまり

  • 人類はずーっと生息範囲をひろげてきた

ということだったと思う。もう本を返してしまったので、はっきりわからないが。
あと、喫緊の課題として、

  • 人口の問題
  • 環境の問題

それら3つを合わせると、おのずと今後1000年の予想がみちびかれる。


人類は宇宙に生息範囲をひろげていく


いかにもアシモフらしい結論ではないか。
過去の1万年にくらべて未来の1000年はものすごくちょビット。つけたしのよう。それが残念。でも、それもしかたなかろう。下手なこと言えんもんな。
あと、未来のところで書かれているいくらかが、もうすでに実現しちゃってて、本の書かれた年代の古さを思い知らされた。といっても1993年ぐらいだけどね。未来予測のような本は新しいの読まなくちゃ面白くないよな。でも、これは当たってた、これはハズレ、って検証してくのもおもしろいかも。


それから、歴史から学んだこと。

  1. 帝国は勢力圏をひろげる
  2. 勢力圏をひろげると体力を消耗する
  3. 体力を消耗すると滅亡する

1〜3より 帝国は滅亡する