『からのゆりかご』マーガレット・ハンフリーズ(著)都留信夫・都留敬子(訳)★★★★★

からのゆりかご―大英帝国の迷い子たち

からのゆりかご―大英帝国の迷い子たち

いわゆるひとつの棄民だな。知らなかったなあ。《児童移民》というやつ。子どもの輸出といってもいい。130000人にもなるという。行き先はおもにオーストラリア。ほかにもカナダ、ローデシア(現ジンバブエ)、ニュージーランド。でも、オーストラリアがいちばん数も多く、扱われ方がひどい。
第二次大戦前からキリスト教系の慈善団体によって行われていたらしいが、戦後はオーストラリア政府の求めに応じ、イギリス政府の協力のもとに大々的に行われるようになったようだ。イギリスでの保護対象児童の増加とオーストラリアでの労働力不足が一度に解決できるということで。それがなんと1967年までつづいていたとは。
筆舌に尽くしがたい、とはこのことだな。やりきれんよ。










いっぺん読んでみてほしい。
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