『悪霊にさいなまれる世界』カール・セーガン(著)青木薫(訳)★★★☆☆

ただし青少年諸君に対しては★★★★★

悪霊にさいなまれる世界〈上〉―「知の闇を照らす灯」としての科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

悪霊にさいなまれる世界〈上〉―「知の闇を照らす灯」としての科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

悪霊にさいなまれる世界〈下〉―「知の闇を照らす灯」としての科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

悪霊にさいなまれる世界〈下〉―「知の闇を照らす灯」としての科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

このまえ読んだ『すべてはどのように終わるのか』クリス・インピー(著)小野木明恵(訳)★★★☆☆ - 主夫の生活で、[トンデモ話検出キット]の出典としてこの本が紹介されてたので読んでみた。2000年に新潮文庫から刊行された『人はなぜエセ科学に騙されるのか』のハヤカワ文庫バージョンらしい。
ちょっとくどいという感じもある。一般向けの学術的な翻訳本にありがちな感じ。あっちの人って、「これでもかこれでもか」と押しまくるんだよね。でも、訳で{あれ?}と思うような箇所はなく、その点はよかった。
まあ、だいたいわかっていたようなことだったし、考え方もおれとたいしてちがってるわけではなかったので、3つだな。
でも、これから考え方や知識を身につけていく青少年諸君は読んでおいたほうがいい本だろうな。そういう意味では5つだね。
とはいうものの、自分にしてみてもまだまだじゅうぶんに懐疑的思考ができているわけではないけどね。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/73/Pale_Blue_Dot.png
カール・セーガンの提案で太陽系の縁(地球から60億kmぐらい)からボイジャー1号によって撮影された地球(ペイル・ブルー・ドット - Wikipediaより)