「神の手」久坂部羊(著)★★★★★

神の手(上)

神の手(上)

神の手(下)

神の手(下)

安楽死のおはなし。というか、安楽死法制定にまつわるいろいろのおはなし。
いやいやいやいや、面白かったです。とにかく、文章がうまい。読んでいてよくわかる。というか、読んでいてよくわかるから文章がうまいと思うのか。そして、文学的すぎない。むずかしい言葉をわざとらしく使うこともなければ、心のなかの独り言もあまりない。そして、著者の誤解にもとづく記述も、ささいなことかもしれないが、誤字や脱字もなかった、と思う。
いろいろ考えさせられる本でした。