小さなお客様

猫

ひょっとして、まえ飼っていた猫かもしれない。あのころは子猫だった。いなくなったと思ったら、しばらくしてひょっこりもどってきたり、近所の人が連れてきてくれたり、そんなことを何回かくりかえしていたが、そのうちもう帰ってこなくなった。
なにやら苦労して狩りをして、とうとうしとめて食っていた。あとで外に出てみたら、残されたトカゲの青いしっぽを蟻んこが運んでいた。