「LOVERS' KISS ラヴァーズ・キス」を見る

LOVERS' KISS ラヴァーズ・キス [DVD]鎌倉が舞台の6人の高校生のお話。好きあう男女がいて、その男を好きな男と、その男を好きな男を好きな男(大阪からの転校生)がいて、その女を好きな女がいて、その女を好きな女を好きな女(主人公の妹)がいて、その大阪からの転校生と主人公の妹は同性の友達のように仲がいい。人間関係が性別を軸にほぼ線対称。そういう設定がおもしろいが、それは原作のコミックに負うところだろう。
そして、彼らにまつわるいろんな出来事を、かかわる人たちのそれぞれの視点で描くという構成がいい(オドレイ・トトゥの「愛してる、愛してない・・・」*1のおおぜいバージョンか?)。撮影のしかたもちょっとかわっててよかったし、主人公の女の子は、俺が高校のとき「いいな」と思っていた(好きというわけではない)女の子に似ていたのもよかった。
実は俺も高校のとき、男に告白されたことがある。「もし自分が女だったら、絶対きみのことが好きになっていると思う」という微妙な表現だったが。
それにしても、男を好きになる男や女を好きになる女の気持ちはわからないでもないが、男を好きになる男を好きになる男や女を好きになる女を好きになる女の気持ちはわからない。彼らは相手を男として好きになっているのか女として好きになっているのか。
amazonのカスタマーレビューでは酷評されているが、演技の下手さも気にならなかった(いつだって気にしたことがないが)し、BGMがうるさく感じられることもなかった(むしろよかったと思っている。エンディングの白鳥マイカという人の曲もよかった)。転校生の大阪キャラのおかげで暗くなりすぎずにすんだのもよかった思う。俺が原作を読んでないせいかも。