[本」「私の脳はなぜ虫が好きなのか?」を読み終える

このまえ「これは一種の詐欺ではないか?」というようなことを書いた*1が、最後まで読むと、なんとなくわかったような気になる。[なんとなく]だから言葉では説明できない。
まあ、でも、要するにこの人は考えることが好きなんだな。そして、その考えることというのがフツーじゃない。フツーじゃないけど、言われてみると「ああそうか」と思えることが多い。でも普段フツーの人が考えないような考え方なので、いま「もういっぺん言ってみろ」といわれても、それは困ります。
このまえ読んだ「真っ赤なウソ」*2の冒頭に、「ずっと科学をやってきてわかったことは、とっくの昔に仏教のお経に書かれていた。それは『諸行無常』ということである」みたいなことが書いてあったが、その前に読んだテリー伊藤との対談「オバサンとサムライ」も、この本もそういう観点で貫かれてる。
諸行無常」というのは、ただ単に「ものみなうつろうもの」という意味だと思っていたが、どうもそうではないみたいだ。これはもともとの「諸行無常」がそういう意味なのか、センセイお得意のフツーじゃない解釈なのか、俺お得意の下衆の勘ぐりかわからない。
どうも、それは、「こっちがそっちに影響し、そっちがこっちに影響し、でもって影響されたこっちがまたそっちに影響し、、、(ずっと続く)って世の中すべてが相互に影響しあってる。だからいっときも同じではありえない」って、そういうことじゃないかな?