「恐怖の存在」を読み終える

面白かったが、面白いだけじゃない。いろいろ考えさせられるところがあって、あとに尾をひく。そういうところがそのへんのミステリとはちがう。
[恐怖の存在]という題名の意味は、下巻を半分ぐらいまで読んだときわかった。そのとき、むしろ原題の「STATE OF FEAR」のままのほうがよかったんじゃないかと思ったが、さらに数ページ読みすすんだら、やっぱり「恐怖の存在」でいいっか、と思い直したのであった。でも、最後まで読んだら、「存在」では「STATE」という語の多義性がそこなわれるので、やっぱり原題のままのほうがいいかも、と思うのであった。
そして俺は、http://d.hatena.ne.jp/masatec/20060801/p1で書いたことを思い出した。これは、食い物についてだけではなく、地球温暖化も含めたあらゆる学説(?)についていえることなのだと思う。