『アホの壁』筒井康隆(著)★★★☆☆

アホの壁 (新潮新書)

アホの壁 (新潮新書)

さまざまなアホ(な行為)の分類と具体例。おもしろくないわけじゃあないが、おもしろいわけでもないし、とくに得るものもない。フロイトをもちだしてくるところがなんか古臭いし、どうせフロイトのお説も彼の経験則から出たものなのだから、ここは筒井氏も彼自身の経験則だけで語ったほうがいさぎよくていい。○○が言った、とか、☓☓が言った、とか、そんなことはもういらない。おれが言った、だけでいいし、おれが言った、だけがいい。