『ことばの発達の謎を解く』今井むつみ(著)★★★☆☆

ことばの発達の謎を解く (ちくまプリマー新書)

ことばの発達の謎を解く (ちくまプリマー新書)

言葉づかいは優しいんだが、〈ことば〉というなにぶんにも形のないもののおまけに〈発達〉という形のないものについてのお話なので、おれにとっては抽象的でむずかしかった。
今回(前回?)の自動車図書館で借りたのは、これと『昨日までの世界』ジャレド・ダイアモンド(著)倉骨彰(訳)の上下と、『人体 失敗の進化史』遠藤秀紀(著)の3種4冊だけで、どれもそれほどおもしろくなくて、{失敗だった}と思っていたのだ。この本もじつは『昨日までの世界』ジャレド・ダイアモンド(著)倉骨彰(訳)を読むまえに読みはじめていたのだが、途中でつまらなくなって中断していたのだ。
しかし、もう、借りてる本で読んでないのがこれしかなくなっちゃったので、んじゃあ、ということで読んだだけだ。
ただ、はじめにすこし読んだ部分に書かれていたことが、『昨日までの世界』ジャレド・ダイアモンド(著)倉骨彰(訳)にも書かれていたのがおもしろかった。
ちなみに、うちの子は、〈柏木〉のことを〈かしわに〉と言っていた。自分の語彙にある〈菓子〉と〈ワニ〉に分解して理解していたのだ。そりゃ〈柏〉なんて知らねえよな。ちなみに日本の〈かしわ〉と中国の〈柏〉はことなる植物(つまり中国の〈柏〉は〈かしわ餅〉の葉っぱにつかわれる植物ではない)らしい。