「アバター 日本語吹き替え版」★★★☆☆ 

これだけはゼッタイ映画館で見なきゃあ、ということで。で、どうせならと、ふつうの3Dではなく、IMAX 3Dのやつを見にいった。そして、3Dの効果を最大限たのしめるようにと(2Dでも、最近そっちのほうがいいのだが)日本語吹き替え版にした。
3Dの効果はそれほど極端なものではなく、自然ではあるが、ものたりない。むかしディズニーランドでやってた「キャプテンEO」のように、観客の目のまえ30センチぐらいまで接近してきて「どうだどうだ」と主張するようことはしない。俺としては、そうして欲しかったのだ。なんか、すべてスクリーンよりも奥で像を結んでいるような感じ。顔があんなに大きく見えるのなら、それは目の前10センチあるいはもっと近くに結像しなきゃおかしいだろう。でも、あんまり近くじゃ、すぐに頭の中で映像を合成できないと思う。だから、あんなアップで撮ってはいけないのである。というわけで、この映画、3Dとしては失敗だと思う。
また、現実の世界では、遠くのものを見てるとき手前がぼけても、手前のものを見たら遠くがボケて手前がはっきりする。でも、この映画では、前景はたしかに近くに像を結ぶんだけど、残念ながら、ボケてんだよ。そうすると、測距できてるのに焦点があってないということになって、すこし頭が混乱するんだ。だから、ピントの合ってるものしか見ないようにしたよ。つまり、見るものを指定されるというか強制されるというか、なんかそういういやあな感じもすこししたね。
ただし、予告でやってた不思議の国のアリスみたいなやつのような3Dでなくてよかった。あれはキャラクタ相互あるいはキャラクタと背景のあいだは3Dだけど、キャラクタそのもの(キャラクタ内部?)は2Dなのだ。つまり、飛び出す絵本みたいなのである。まあアリス〜なんで、わざとかもしれないけど。
あと、日本語吹き替え版でよかった。それでもナヴィ語で話すとこは字幕になるのだが、座席位置の関係もあるかもしれないが(字幕は右端、座席も右のほう)読みにくかったから。視線を大きく右にずらさないといけないもんで。字幕版だったら大変だったと思うよ。なのに、吹き替え版は1日に1回のみ(字幕版は3回?)とは。ありゃ、吹き替えのほうがいいと思うんだけどなあ。
あ、肝心のお話のほうですが、それはまあ、それなりで。ああ、This is America!って感じ。いま読んでるのが

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)

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だってせいもあるかもしれないけど。
じつはけっこう泣けました。
観賞後鬱症になる人がいると聞いていたので心配してたけどそんなこともなく、ひと安心。
おっと、上の子と2人でいったんだけど、クルマに酔ったことのない彼が、酔って気持ちが悪くなったと言っていたのでビックリでした。俺は全然ヘッチャラでしたが。