「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上」スティーグ・ラーソン(著)ヘレンハルメ美穂, 岩澤雅利(訳)★★★★☆

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上

NHKラジオ第1の午前中の番組で、児玉清氏が紹介していた。おもしろそうだったのでさっそく図書館に予約。わりとはやく届く。今調べてみたら、午前中の番組というのは「ラジオビタミン」。毎週金曜日の「ときめきカルチャー」というコーナーに、「児玉清の読み出したら止まらない」というのがあるんだが、だいたい月1でそれはあるようだ。でも第何金曜日というようには決まったないみたい。その、9月18日放送分で「ミレニアム3」が紹介されている(http://www.nhk.or.jp/vitamin/culture/guestpage/kodama090918.html)。たぶん、それを聞いてすぐ予約したんだろう(紹介されてたのが「〜3」でも、どうせなら…ということで、「〜1」を予約したのだと思う)。ということは、予約してから届くまで4ヶ月近くたってたのか。ずっと読む本に追われていたし、予約したことをすっかり忘れていたんで、はやく届いたような気がしただけだな。
面白かったよ。ほとんど、せりふと、情景描写で、心の中の独り言のようなものがなくていい。クライトンのような文体だとおもった。このスティーグ・ラーソンという人、長生きしとれば(ついこのあいだ50歳で死んだとか)クライトンのような人になっていたかも。
あたまに、登場人物の一覧があるんだけど、数が多くて、しかも系図まで載せてあって、さらに、登場人物カード(登場人物一覧が印刷された、しおりとしても使えるようなやや厚めの紙)まであって、「こりゃ、ちょっと手こずりそう」と思って、はじめはビビったけど、読んでみると意外とそうでもない。ただ、スウェーデン人の名前には馴染みがないので、「じゃあ、あいつの名前を言ってみろ」といわれると、それが難しい。読んでるときに名前を見て誰だったかはわかるんだけど、頭の中にそれらの名前と結びつくものがないから覚えていられないんだろうね。
面白いかどうかわからないから「〜下」の方は、「〜上」を半分ぐらい読んでから、と思って予約してなかったんだ。ところが、映画化されて、しかもそれが、今まさに始まらんとす、だという情報を上の子がWWWでみつけて報告してくれたので、「こりゃ、おちおちしとったら借りれんくなっちまうぞ」と思ってちゃっと予約したのでした。でもまだとどいていません。でも、名古屋市立図書館全体で13冊あって予約順位が4位なので、近々でしょう。
いいんだけど、なぜか、それほどわくわくしないので、4つ、ということで。ただし、わくわくしないのは自分のせいかもしれない。いろんなことに興味を失っているのだ。