裏社会の日本史(フィリップ・ポンス (著), 安永 愛 (翻訳))★★★☆☆

裏社会の日本史

裏社会の日本史

内容的にはよかったんだけど、原文がわるいのか翻訳がわるいのか、読みづらかった。ひとつひとつの文章がとにかく長い。3〜4行にわたる文も多い。そして、修飾節の被修飾部がどこなのかわからない。俺も人のこと言えないが、文中の括弧書きが多くて長くて、文のはじめのほうを忘れてしまう。
さて、指定暴力団住吉会系極右団体[日本青年会]というのが何回か出てきたんだが、俺もかつて仕事で泊まったことのある千駄ヶ谷日本青年館はひょっとしてこの[日本青年会]とやらの宿泊施設か、三島由紀夫がそこで演説したことがあるという話も聞いたことあるし、もしそうだとしたらなんかやだな、なんて考えて[日本青年会]で検索しても出てくるのは日本青年会議所ばかり。ちなみに[日本青年館]を調べると、こちらはまさしく日本青年会議所系の施設なのであった。で、極右団体のほうは〔日本青年社〕が正解。こういう固有名詞はまちがえたらいかんだろう。ひょっとしてわざと?