ズボンとの格闘

こんどは俺のではない。妻のズボンである。コール天のGパン形のやつ。チャックがはぜたのだ。つまり、歯が飛んでスライダが外れたのだが、これで3度目である。
1度目は、欠落した歯が2,3個でしかも下のほうだったので、はめなおしたスライダが歯の欠落しているところまで下がらないようにそのてまえを糸で頑丈にとめた。2度目は、その糸が切れてしまったので、糸のかわりに針金でとめた。今回、つまり3度目は、もう少し上のあたりでもっとたくさんの歯が飛んでしまったので、ファスナーの交換をすることにした。
ところがこれが一筋縄ではいかない。はずすのは簡単だったが、取り付けるので苦労した。ベルトのあたる部分のパーツが全部内側から縫ってあって、いったいこれを作ったやつはどういうトリックを使ったのか?いくら考えてもわからないのであった。
結局、本来内側から縫ってあるところを、うまいことわからないように外側から縫ってごまかしたのでありました。帰ってきた妻にはかせてみると、こりゃチャックがはぜるのも無理ないわ、という感じ。パンパンだもん。でも、へんなしわやよれもできず、例の縫い目も目立たなくて、結果オーライだね。取り付けたファスナーは子どものズボンについていた金属歯のやつ。もうこれで3度目の正直と願いたいぜ。