恵方の太巻き

各自すのこを用いて手巻きの太巻きだ。ところがどっちを向いてかじったらいいのかわからない。今年の恵方は南南東というが、今年の恵方笠寺観音とも聞く。わが家から見ると、それはおおよそ北北西。南南東の正反対だ。すると子どもが、「じゃあどっちを向いてもぐるっと一周してもう片方にも向いたことになる」という。「だけど方向ってのはずーッと直線的に宇宙のかなたを目指すのではないか」と俺。「いや重力で曲げられる」と子ども。そうかなあ、そんなふうに空間が曲がるほど地球の重力おおきくないと思うけど。
しかし、金曜日はモスリム(土曜日はユダヤ教徒、日曜日はクリスチャン)の俺がこんなことやっていていいのか。もちろんいいに決まってる。文化人類学のフィールドワークなんだから。基本的には神も仏も天国も地獄も天使も悪魔もないと思っているけど、初詣だの節分だのと、折りにふれて自分の住んでいる地域ではどのような風習が行われているのか知っておくことは、子どもたちにとってもデータの収集という意味でいいのではないか。そう思っているのだよ。
だけどなんだなあ。テロやパレスチナ問題やムハンマドの漫画問題や靖国問題や・・・つくづく思うよ。もういいかげん宗教なんか卒業したらどうだ?いつまでそんな妖怪みたいなもののために殺し合いをしているのだ。神なんかなくても僕たちは「良く」生きられるし、仏なんかなくても「安らかに」生きられる。霊なんか使わなくても世界を記述できる。死後の世界なんて必要ない。風水だの占いだの、あほか!!テキトーなこと言いやがって。「今日は黄色がラッキーカラー」だと?そんなこたぁ俺でも言えらぁ!