砂と霧の家 ★★★★★

砂と霧の家 特別版 [DVD]
最悪な映画である。生きていくということは大なり小なり選択の連続なのだと思う。でも、OKかNGか、場合の数は2、つまり確率1/2なので、普通はテキトーに生きていても中くらいの生き方ができるのだ。ところがこいつらときたら。どんどん悪いほう悪いほうにいってしまう。あきらかに「そりゃおかしいだろう」という選択もしてるけど、そうでもない選択ももちろんしてる。そういう[たぶん普通にしてしまう]選択でもあとになってみると「ああ、あのときああしていなければ/していれば」ということもある。それがこわい。いまこの瞬間の選択がのちのちどんなおっかないことにつながるのか。とくに不可逆的な選択は慎重にしないとね(自戒をこめて)。