人さがしの貼り紙

犬やインコのならたまに見るが、人間のは初めて見た、と思ったらインドのワーラーナスィーで日本人をさがしてるっていう貼り紙を見ておっかねぇ街だなぁさらわれちまったんだろうかそれとも殺されてガンジス川に放り込まれちまったんだろうか放り込まれてもわかんねぇだろうなだって普通にプカプカ流れてんだもんってビビった記憶があった。でも、日本で見るのははじめてだわ。
貼り紙からは、かわいい一人娘がいなくなった父親の切実な思いがひしひしと伝わってくるんだが、それにしては、ここ以外にこの付近で同じ貼り紙を見かけない(もっと撮影に適した平らなところに貼ってあるのはないかと気にしながら歩いたけどなかった)のがよくわからない。ここだけでは、こういう状況を多くの人に知ってもらうことはできないではないか。まさか、冗談ということはあるまいが、DV親父が自分から逃げている娘を追っかけているとか、ストーカーとか借金取りが…とかという可能性も考えらないこともない、と思ったけれども、心当たりのある方は警察に連絡してくださいみたいなことが書いてあるので、そういう線ははずしていいと思い直した。
こういうものをこういうところで紹介していいのかどうか迷ったが、街中でおおやけにされているものなので、こういうところでおおやけにしてもかまわないだろう、いやむしろ、より多くの人から情報を提供してもらうためには紹介したほうがいいのではないか、と考えて紹介することにしました。
われわれが知っている(つまり報道された)誘拐事件の何倍も、じつは誘拐事件はある、警察にも相談せず身代金で解決しているので報道されずわれわれの知るところとはならない、という話を聞いたこともある。最近は身代金目的ではない、つまり飼育目的のような誘拐もけっこうありそうなんで、おっかないです。