「ファイアーキング・カフェ」いしかわじゅん(著)★★★☆☆

ファイアーキング・カフェ

ファイアーキング・カフェ

わるくはないが、とびぬけていいわけでもない。笑えるところもあるが、そのために読む本じゃあない。全体に悲しいトーンだけど、泣けてくるような悲しさではない。あきらめたような、もやもやした、昼間の暑さのまだ残る夕暮れ時のような雰囲気。本土から流れていった人たちのお話なんで、そうなっちゃうんだろうなあ。まあ、だから読もうと思ったんだけどね。俺もあったかい所に住みたいと思ってるからね。