「奇跡の脳」(ジル・ボルト テイラー 著・竹内 薫 訳)★★★☆☆

奇跡の脳

奇跡の脳

30歳代で脳卒中になった脳科学者の書いた本。
前半の発作からリハビリはよかったけど、後半、なにやらスピリチュアルめいた風になってきて構えながら読むことになってしまった。
まあ、でも、これで、深い瞑想時における宇宙との一体感とか身体喪失感とか多幸感などの正体がわかったような気がする。多分それらも、左脳への血流の低下がもとになっているのだ。じゃあ、なぜ、左脳のほうが先に機能停止になるのかというと、それは、脳卒中の多くが左脳で起きることと無関係ではないと思う。
じゃあ、なぜ、左脳と右脳で機能の分担がおこなわれているのかというと、それは2つあるなら分担するのは当然だろう、ということでいいんではないか。
じゃあ、なぜ、たとえば「言語は左脳、空間認識は右脳」という風に役割がきまったのかというと、それは偶然、ということでもいいんだけど、ひょっとすると、左脳のほうがあとからできたのかもしれない。