「わが罪はつねにわが前にあり」(松橋 忠光 著)★★★★☆
わが罪はつねにわが前にあり―期待される新警察庁長官への手紙 (1984年)
- 作者: 松橋忠光
- 出版社/メーカー: オリジン出版センター
- 発売日: 1984/06
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著者は内村鑑三系の無教会主義キリスト者だそうで、たしかにキリスト者らしさの透徹した文章であった。
しかし、職名がしろうとにはまぎらわしく(警務部長と警備部長とか)、終戦直後の警察組織が今のとはいささか異なっている(といっても今の組織をそれほど理解しているわけではないが)ことなどから、わかりにくいところも少しあった。
要するに裏金問題が主題であり(と思う)、実にタイムリーというか、いまだにそういうことがニュースでも取り上げられている現状を思うと、まことに悲しくなってくるのだ。