ジューン・ブライドとマネーの起源

ユピテルの妻で妹のユーノーは、ローマの主要な女神であった。光の女神であり、婦人の保護神である。このため6月(ユーニウス)は結婚に最適の月とされた。また国家の財政の守護女神であった。ユーノー・モネータ[忠告者ユーノー]とも呼ばれて、カピトリヌスの丘にユーノー・モネータの神殿があった。これはルキウス・フリウス・カミルスによって紀元前344年に奉納され、ローマで最初の貨幣鋳造所となった。これよりモネータは造幣所の意となり、貨幣の語源となった。

ローマ―ある都市の伝記 (朝日選書)

ローマ―ある都市の伝記 (朝日選書)

424ページ「注記とガイド 第2章の注21」より