「思い出袋」鶴見俊輔 ★☆☆☆☆

思い出袋 (岩波新書)

思い出袋 (岩波新書)

著者80歳から7年にわたり綴った『図書』連載「一月一話」の集成に、書下ろしの終章を付す。
カバー内側より引用

とあるように、おトシをめしたかたが、ながい年月にわたりポツリポツリと思い出して書いたものなので、おなじ話がなんども出てきて「ふむふむ」とは思うのであるがやっぱりじゃまくさい。文章がすなおですらすら読めてよくわかるのだが(わからないところもいくらかあったが)、興味のある発見があまりなく、残るものもほとんどない。
ただし、雰囲気はいい。