「GEQ」柴田哲孝 ★★★★☆

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102ページに

「〜理屈では説明できない出来事があるとすべてCIA(米国中央情報局)のせいにしたがる傾向がある。いわゆる、陰謀史観というやつだ。そのような考え方をする者には、〜」

と、陰謀史観を揶揄するような記述があるが、この本はまさにその陰謀史観によってたつお話である。
とても面白くて、ぐいぐい読ませる力があるし、文法上の破綻や誤字誤植誤解もなく、鬱陶しい比喩もなくていいんだけど、いまいち(ゆえに4つ)。というのも、ある時までになにかをしなければ大変なことが起きることがわかっていてそれを阻止しようと必死にがんばっているのだが、その時がどんどん迫ってきて、果たして間に合うか間に合わないか、ああどうしよう、、、という、切羽つまった場面がないんだよね。もう少しあせらせてくれたら5つだったのになあ。