ハッカビーズ ★★★☆☆

ハッカビーズ スペシャル・エディション [DVD]タイトルはスーパーマーケットの名前。そのスーパーマーケットが郊外の森に新店舗を建設しようとしていて、環境保全団体と対立している。で、そのスーパーの開発担当者と環境保全団体のリーダーぽいひとが仕事でも私的にも対立している。その二人が一応主人公ということになるのかな。
そのように、対立構造がこの映画の骨格で(たぶん)、環境保護という現代的なメインの素材を精神分析という前時代的なだしで味付けしている。したがって出来上がった料理はたいしておいしいものではない。精神分析医も2種類出てきて、世界観が対立している。クルマにしても、環境団体のリーダーっぽい人は自転車に、スーパーの開発担当はBMWのXシリーズに乗っており、最初に出てくる精神分析医はシトロエンのDSで、途中から出てくる分析いはでかいアメ車に乗っている。当然、それらがそれぞれの立場を表現している。
よく考えられた映画だとは思うが、笑えないし、言っていることがわからないことも多い(特に精神分析医)。わからないのは、それを茶化している(「どうせあいつらわけのわからないことを言って飯の種にしてるだけさ」という気持ちで)ということの表現かも知れない。