アフリカンネイバーズ作者: 中尊寺ゆつこ出版社/メーカー: 木楽舎発売日: 2002/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (19件) を見る

またもや、なんじゃこりゃ、である。とほほほんだぁ、こりゃ。わざわざ予約してとりよせて借りるほどのものじゃなかったなあ。ほとんど朝日新聞にだまされたようなもんだ。記録をあたると*1、2002年の7月14日の「著者に会いたい」というコラム(文・西岡 一正)。あらためて読んでみると、たいしたことは書いてない。「ホントに著者に会ったのか?」と思わせるほどに、会わなくても書けるような内容だ。しいていうなら、会った証拠は写真だけだな。こりゃ、だまされた俺がとろかった、ということだて。
あらためて本をひらき、具体的にどこが、と指摘する気もおこらない。文章はテキトー。用語の誤用もおおい。全体がスノビズムとミーハーのかたまりである。それと自慢。カタカナ言葉の多用。おなじ話のくりかえし。「白人」だとか「黒人」だとか、人種差別主義者か?それとも白と黒しか認識できないデジタル人間か?最後の方のアメリカの文化とアフリカとのかかわりについての講釈なんか、ありがたくって涙ちょちょぎれっちょ、だぜ。
あ、そうそう。挿絵のマンガの中に手書きで「従歩」とあったのにはまいったな。中学生なみだぁ。
編集者や出版社も共犯だわ。

*1:かつて新聞を読んでいたころ、毎週日曜の書評で気になるものがあると、はずかしながら、スクラップしていたのだ