『ワールド・ウォー・ゼット』 マックス・ブルックス(著) 浜野アキオ(訳)★★★☆☆

WORLD WAR Z

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うーん、評判はよかったんだけどイマイチ。だからどうだ?という感じ。
たしかにおれはゲームのバイオハザード シリーズが好きだけど、ゾンビが好きというわけではない。こわいことやびっくりすることが好きなだけ。バイオ〜だって、ゾンビじゃなくてむしろ生身の人間のほうがいいのに…と思ってる。そのほうが現実味があるし、敵か敵じゃないか区別しにくいし、殺したときの〈いや〜な感じ〉も大きいだろう。
上の子に「ゾンビのパンデミックのお話」と説明したら、「ファンタジーじゃん」といなされてしまった。日ごろから「ファンタジーはきらい」と言っとるからね。たしかに矛盾してるよね。まあ、ゾンビはなにかのアナロジーということで嗜好との齟齬はうまく丸めこもうとしてるんだけど、そんなこと言ったら、ファンタジーはおおかたなにかのアナロジーだよなあ。