『ご先祖様はどちら様』高橋秀実(著)★★★★☆
- 作者: 高橋秀実
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/04
- メディア: 単行本
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それでもおもしろかったので★4つです。
やはり疑問なのはご先祖様の人数である。
1代上なら2人。2代上なら4人。3代上なら8人。と、n代上なら2のn乗人となる。2000年前なら、1代25年で考えて80代上となり、2の80乗は10の(Log102^80)乗=10の(80*Log102)乗≒10の(80*0.3)乗=10の24乗=1兆×1兆という、どあらけねぁ数になってまうんであ〜る。当時、地球上にそんなに人間がいたとは思えない、今だって100億もいないんだから。
いちおう、
同族と結婚することもあるので、理論上の数字にすぎないが、
とは書いてあるが(50ページ)、つまり、ご先祖の誰それと誰それ(同じ代でなくてもいい)が同じ父親AND/OR母親であるということだろうが、それで人数が減ったからといって、こんなに大きな数がどうやって現実的な数になるのだろう。昔はほとんど近親婚だった、ということなのだろうか。うーん、わからない。
ああ、そうかわかったぞ。
仮におれと妻がいとこ同士だとすると、1代上の父母こそ異なれども、祖父母は共通。さらに祖父母の先祖がずっと共通なので、2代上から上が片方全部消えることになる。その数は仮に自分から80代上で、2^79≒6*10^23人ぐらい。それだけでそのくらい減るのであれば、なんとなく納得できるような気がする。