『ご先祖様はどちら様』高橋秀実(著)★★★★☆

ご先祖様はどちら様

ご先祖様はどちら様

そろそろお盆の今日このごろですが、読んでいるうちになんか{死んだ人のことなんてもうどうでもいいじゃないか}と思えてきてしまったのだった。おれはやはり基本的に仏教徒だと思った。すべては無から生まれ、無にかえる。ちょうど、『earth code 46億年のプロローグ』GENERATION TIMES (著), 山本 良一 (特別協力) ★★★★☆ - 主夫の生活という〈かけがえのない私たちの地球を(環境)を大切にしよう〉みたいな本を読んで、{海が深さ1000mまで凍りつくような全球凍結や気温50℃の時代をへても生物はこうして生きてんだから、地球温暖化なんてどってことないや}って思ったみたいなもんだ。ご先祖様とか霊魂とか、もうそんなものはどうでもいいのである。お釈迦様は「死んだ人のことを考える必要はない」「あなたはまだそのことを考えているのですか」と言ったのだ。
それでもおもしろかったので4つです。


やはり疑問なのはご先祖様の人数である。
1代上なら2人。2代上なら4人。3代上なら8人。と、n代上なら2のn乗人となる。2000年前なら、1代25年で考えて80代上となり、2の80乗は10の(Log102^80)乗=10の(80*Log102)乗≒10の(80*0.3)乗=10の24乗=1兆×1兆という、どあらけねぁ数になってまうんであ〜る。当時、地球上にそんなに人間がいたとは思えない、今だって100億もいないんだから。
いちおう、

同族と結婚することもあるので、理論上の数字にすぎないが、

とは書いてあるが(50ページ)、つまり、ご先祖の誰それと誰それ(同じ代でなくてもいい)が同じ父親AND/OR母親であるということだろうが、それで人数が減ったからといって、こんなに大きな数がどうやって現実的な数になるのだろう。昔はほとんど近親婚だった、ということなのだろうか。うーん、わからない。


ああ、そうかわかったぞ。
仮におれと妻がいとこ同士だとすると、1代上の父母こそ異なれども、祖父母は共通。さらに祖父母の先祖がずっと共通なので、2代上から上が片方全部消えることになる。その数は仮に自分から80代上で、2^79≒6*10^23人ぐらい。それだけでそのくらい減るのであれば、なんとなく納得できるような気がする。