『ララピポ』奥田英朗(著)★★★★☆
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
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でも、おたがい通りすがり的に関わっている人たちがそれぞれ章ごとに主人公になっていて、彼らがほぼ同時期に自分の周りで起きることをそれぞれの視点でえがくという構造がよかった。また、作中に官能小説作家がでてきて、そいつが出版社の編集者に「ありきたりの官能小説ってわけじゃない」官能小説を期待されるところがあるんだけど、この本がまさにそれになっているメタフィクション的なところもよかった。
それに、なにしろおもしろかった。この人の文章は、とにかくスムーズ。すんなり入ってくるんだよね。
あ、[ララピポ]の意味は作中で。上述した構造と関係があります。