Y氏とツーリング

はじめY氏は釣りにいきたいと言っていた。おれはそれでもよかった。おれはただ走るだけでよかった。Y氏が釣りをしている近くでボーッとしてるつもりだった。
約束をしたあとで気がついた。この日(きのう)は下の子を愛知池に送っていかなかければならない日だった。愛知池まで送っていったん家にもどり、それから出なおしてY氏宅にいく、というのはいささか面倒だ。なので、オートバイで下の子を送り、そのままY氏宅にうかがおう。ということにした。
ところが、車庫におりるとヘルメットが1個しかない。日曜なので妻はクルマでいくものだとてっきり思い込んでいた。そういえば、「名古屋市体育館って原付でいったらどこにとめればいいのかな?」という会話をしていたのだ。そのことをすっかり忘れていた。妻は妻で、オートバイで下の子を愛知池に送ってその足でY氏宅に直行する、という俺のプランを聞いていたはずなのに、それらが全部バラバラのままで、それぞれの話で終わっていたのだ。
しかたがないのでクルマで下の子を送りいったん家にもどってオートバイで出なおす。
Y氏も釣りの準備が面倒になった、ということで、ただ単に走りにいこう、ということになった。

で、どこへいく?
さすがに目的がないと行動にうつれない。


てなわけで、ミラバンの燃費 - 主夫の生活のときは堤体内に入れなかったので、その雪辱戦という感じで(おれにとっては)ふたたび小里川ダムへいくことにしたのであった。
行きはやはり363号線で。Y氏宅がわりと茶屋ヶ坂に近いから小里川ダムを選んだというようなところもある。茶屋ヶ坂からもうほとんど1本道みたいなもんなんで。
堤体内2階の鍵のかかっているドアからのぞくとこんな感じ。

左にあるのは放流用ゲートを開閉する装置(らしい)。
2階から外へ出て見上げる。

さらにエレベーターで下に降り、1階から外へ出て見上げる。全体の雰囲気がわかると思う。

この柱(というかなんというか)の丸みがギリシャ神殿のようでいい。

なお、長い階段 - 主夫の生活で“この下350メートルぐらい、ダム湖の底までつづいているのかもしれない”なんて書いているが、そんなことはない。ダムの高さが114mなんでそれはありえない。おれはあのときの水位が353mだった(353mで放水していたので)のでそう考えたのだが、水位ってどうやら標高であらわすらしい。なぁ〜んだ、である。なので、404m(天端標高)-114m(ダムの高さ)=290m(ダム下端標高)、353m(水位)-290m(ダム下端標高)=63m(深さ)本当はダムの高さは天端よりエレベーター室のぶんだけ高いので(標高不明)、湖底までつづいていたとしてもせいぜい60m程度である。とはいうものの水面から出ている部分もあわせて100mちかくも折れ曲がらずに一直線につづく階段というのは、あったらすごい。のぼってみたい。


帰りは、行きとおなじ道をもどるのはつまらんので、明智から小渡のほうをとおって、いつもおれが矢作ダムへいくときにとおっていた道で帰ってきました。帰りの道のほうが混雑部分が少なくてよかったかもしれん。とはいうものの、行きも混雑してたのは瀬戸の駅前だけです。全体的に道はすいていてのろいクルマにまえをブロックされることもなく(おれたちがそうなっていたかもしれん、えらいいきおいでぬかしていくバイクが何台かあった)、暑くもなく寒くもなく雨にもふられず、新緑につつまれた全行程約170kmのとても気持ちのいいツーリングでした。