『無法松の一生』岩下俊作(著)★★★★★

無法松の一生 (人間愛叢書)

無法松の一生 (人間愛叢書)

実際に読んだのは家にあった角川文庫の昭和33年4月20日初版印刷・同30日初版發行・定價五拾圓のもの。解説は火野葦平
https://lh6.googleusercontent.com/-dV_9OKDerUM/T0hq6tkXscI/AAAAAAAASIo/WjEBkVq8kEU/s800/2012-02-25%252013.59.27.jpg
初版とはいうものの文庫なので、どれだけ古書的価値があるのかはわからない。
表紙は、硫酸紙のカバーがありその上にもう1枚カラー印刷のカバーがかけてある。帯は硫酸紙の下にかけてあった。

うすっぺらい本(解説を入れて102ページ)だけど、読むのにわりと時間がかかった。家にある本(図書館で借りた本ではない)ということと、うすっぺらいということそれ自体が、時間のかかった理由だと思う。まあ、いつでも読めるからいいや、返さなくてもいいからいいや、うすっぺらいからすぐに読めちゃうからいいや、と、ついついあと回しになってしまっていた。図書館で借りた本があれば、どうしてもそれが優先されてきた。
が、いい本だった。最後は泣けるわ。たしかにお涙頂戴かもしれんなあ、浪花節だよなあ、と思いつつ読み終え解説を読むと、実際に浪花節にもなってんだ。でも、こういうのがおれは好きなんだ文句あっか。
そうか映画は三船敏郎か。なるほどな。ぴったりだ。ちょっと見てみたいな。