「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」岩崎夏海(著)★★☆☆☆

ずいぶん(多分半年ぐらい)まえに予約して、ようやくお鉢がまわってきたと思ったら、たった半日で読み終えてしまった。まえから何度も言ってるように、俺はあらすじのような語り口が好きだけど、これはひどい。ひどすぎる。ほとんど小説ずきの中学生が自分も書いてみました、という程度だ。お話のすじも、ありきたりというか使い古されたパターンで、まったく泣けてくるぜ。そういう意味で泣ける本だ。ただし、中学生の下の子には大ウケで、「スラムダンクぐらい感動する」と言いつつ2日で読み終えるいきおいである。読書ビギナーには向いてるかもしれない。
ドラッカーの「マネジメント」からの引用にしても、すでにいろんなところでさんざん語られていることなので、とくに目新しさはない。そして、それらを高校野球部に当てはめて具体化したものがお話のモチーフになっているので、お話も目新しさに欠けるのである。
やはりAKB48系(電車か!)ということか。