下の子の静岡遠征を見に行く

富士市だ。なんでそんな遠いところへ行くのか?と思っていたら、行ってみてわかった。神奈川県のチームも来ていた。だからか。
さて、そもそも、妻が言い出したとき、俺は大いに反対だったのだ。もともと俺はそれほどサッカーが好きというわけではない。名古屋市内やその近郊でおこなわれる試合だって、妻に誘われなければ行かない。自分ひとりで見に行ったことは一度もない。しかも今回は遠い。片道200kmを少し超える。さらに、月火なんで高速が1000円じゃない。土日なら往復2000円で済むところ、みすみす5600円はもったいない。
しかし、なんだかんだと説得されて、〈もし行くとしたら〉という方向で考えてみることにした。
で、安くてしかも面白い(つまりいささか実験的な)方法を思いついた。
日曜日の夜出てどこかで車中泊をする。帰りは通勤割引を利用して、100キロぎりぎりまでしか高速を使わずあとは下道を走る。それなら往復2100円で済む。
果たしてミラバンで2人の大人が車中泊できるのか、というのは、まえから試したかったことだし、下道をちんたら走って長距離を移動するというのもまえからやってみたかったことなのだ。
調べてみたら、日曜は夜でも岡崎ICや音羽蒲郡ICあたりで渋滞するようなので、なななななんと!刈谷のハイウェイオアシスで寝ることにした。高速にのって最初のPAである。そんな近いところなら泊まる必要ないじゃん、という感じだが、日曜日中に高速にのっちゃうのが目的なんでしかたがない。
結果は、不可能ではない。といったところ。ミラバンてのは(少なくとも俺の2006年式のは)、前席を前に倒しても45度ぐらいまでしか倒れない。後ろに倒しても20度ぐらいまでしか倒れないし、ヘッドレストが背もたれ一体式なんで、そいつが飛び出してじゃまになる。なので、結局、座席を目一杯前に出して、背もたれは前に倒して寝た。頭を荷室の最後部にして体を横たえ、脚をまっすぐ伸ばすと、足は少し背もたれの裏をのぼることになるが、それはそれでまあいい。実際は、夏用シュラフでは寒くて、横向きになって体を丸めて寝ざるを得なかったので、そんなことは関係なかった。
これで、もう、エブリイ(とかのキャブバン)を買う必要性は消滅した、というわけか。
試合会場についた頃、雨が降り出し、そのうち「おい、なんとちょっと白いもの混じっとれへんか」ってことになってきて、下の子の学校の出ない試合のあいだクルマで寝ていたら、目がさめたときには完全に雪に。おいおいそんなのありかよ。もう4月だぜ。スタッドレスも履いてない。チェーンのことなんてこれっぽっちも考えてなかったし。帰れなくなったら大変だ。顧問の先生に聞いたら、〈御殿場では大雪警報が出てるし、今日はもう撤収〉とのことだったので、尻尾を巻いて逃げ出すように帰路についた。夏の地震といい、ああ、富士山はまっこと魔の山たい。地震は富士山のせいじゃないけどね。
帰りも、豊田JCTあたりでかなりの渋滞が予測されていた。そこで、前半で高速にのって、後半は下道を走ることにした。
俺は、どちらも渋滞がないとすれば、負け惜しみではなく、高速より下道の方が好きなのだ。高速は景色が単調だし、下道だとヘンな店を見つけて立ち寄ったりできるからなんだが、静岡県内の1号線は駄目だったな。旧道を通ればよかったんだろうが、ほとんどがバイパスで、夜だったんで余計なのかもしれないが、景色は単調で面白そうな店もない。海っぱたで、道端に地面がなくって建物なんか建てられないや、ってところも多い。区間によっては制限速度が80キロで、それが無料なのはありがたいが。
今回、もうひとつ試したかったことがあって、それはPCがどれだけ使えるかってこと。
結果は、使える。これは便利だ。SAやPAならまずOK。セキュリティーで保護されてないワイヤレスネットワークがちゃんとある。たぶんそういうサービスが高速道路会社によってなされているんだと思うが、1ヶ所接続はできたのにページが開かないところがあった。それでも、ひょっとして誰かお客さんのかな?《tetsuya》とかなんとかいう個人名のネットワークでつなげれたんだけど。
旅行にはPCを持っていくといい。