「原始日本語のおもかげ」木村 紀子(著) ★★★★☆
- 作者: 木村紀子
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/08/01
- メディア: 新書
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文字が使われるようになるまえの言葉が対象で、問題となるのは当然その音韻なので、そのせいかどうかわからんが、結構まめにルビが振られていて、読みやすかった。音をだいじにしてるんだと思った。やっぱり、これも、ひらがなで(カタカナでもいい)書こうかな、って、あらためて*1思ったよ。
ところで、高校の古典の授業では、自信満々に〔ひとつの文章に対して〕ひとつの解釈をつきつけられたものだ。だが、文章の解釈も、実はいろいろあって、当時の生活ももちろん!よくわかっとらん、ということがよくわかってよかったよ。高校のとき、あんなに、自信喪失する必要はなかったのだ。高校では「わかっているところ」(定説となっていること)だけを、さもそれがすべてであるかのように、自信たっぷりにしかも権威主義的に教えていた、ということなんだ。
でも、そんな教え方じゃあ、古典を読み解く「楽しみ」なんてまるでわかんねぇよ。「楽しみ」は「わかってないところ」にあるんだから。