「ジプシー」相沢 久 ★★★★☆

ジプシー―漂泊の魂 (1980年) (講談社現代新書)

ジプシー―漂泊の魂 (1980年) (講談社現代新書)

上の子がラグビー部に入ってはやくも右足を負傷し、自転車ではましてや徒歩ではいけないからというのでクルマでつれてってやった。借りる気は毛頭なかったのだが、暇なので書架をながめてぶ〜らぶらしていたら目にとまった一冊。
ジプシーって、なんかあこがれるというかそんな感じなんだよねえ。非定住性にね。ツィゴイネルというのもジプシーのことだったのか。知らんかった。ヨーロッパに入ってきたのが15世紀ぐらいというのも知らんかったな。もっとはやいと思ってた。あと、出身地とされているインドのパンジャブ州に国立州政府の援助によるインド・ジプシー研究所があるということも。
非定住性だけじゃなくて、過去はふりかえらない、未来のことは考えない、余分なものは持たない、とくに服はもっぱらもらいもの。そういうスタイルがいいのかもね。
最後の最後にドイツ批判、ひいてはわが国批判になっちまって、いったいこの人どういう人かと思って調べてみたら、上智大学の教授ですか。