エンブリオ(帚木蓬生) ★★★★☆

[rakuten:book:11078988:detail]
これの前に読んだ「インターセックス」がこれの続編みたいなもんなんで、そっちを先に読んじまったために正当な評価ができてないかもしれない。なにが正当な評価なのかわからないけど。
インターセックス」のほうにある程度こっちの答のようなものが書かれていたと思う。知らなければもう少し楽しめたかもしれない。これから読もうと思っている人は、是非こっちから読むことをおすすめします。
俺が読んだ帚木蓬生のほかのどの作品とも異なり、具体的な性(交)描写が何回もあった。あと、やっぱりこの人はお芝居や歌が好きなんだなあ、と思う。たいがいどの作品にも芝居や筋書きや歌の文句が出てくる。その点はこれも例外ではない。
あとは例によって白字で書きます。
一人目の殺人(「インターセックス」のときも白字で書いた、女優を海で溺れさせた殺人)はやはり強い動機がわからないまま。