腕時計のジレンマ

スキーに行くと腕時計がほしいと思う。買おうかな、と思う。でも、帰ってくると、とたんに「まあええや、やっぱりいらんわ」ということになってしまう。
普段の生活では、まず腕時計は必要ない。家にいれば家の時計が、クルマに乗ればクルマに、買い物に行けばお店に時計がある。また、キャンプのようなかなり自然に近い生活でもいらない。こちらはもう、完全にお日様だより。空の明るさしだい。あるいは腹時計におまかせか。
でも、スキーはちがう。なぜかいろんなところで時刻を知る必要があって、いちいち携帯電話を、手袋をとってチャックを開けてポケットから取り出すのが、面倒なのである。
でも、街では必要ない。だから、結局、買わない。だから、スキーに行くと、やっぱり腕時計があればな、と思うのだ。
じゃあ、スキー場で腕時計を売れば、きっと売れるぞ。って、腕時計持っていないやつぁ、そうそういないか。