オーバードアの修理(3)

懸案だった修理費用については"会社もち"ということになったので、おおいに胸をなでおろしている。
結局、モータや制御回路を含む駆動部をアセンブリーで交換してしまったのだが、どうも原因はモータの取り付け不良だったようだ。
負荷がかかったときモータがトルク反力でわずかに(5mmぐらい?)動いていたのだ。そのため、歯車の軸線がずれて噛み合わせの抵抗が増して止まってしまっていたのではないか。では、なぜ、そんな取り付け方がされていたのか。
ねじがユルユルか?と思いきや、そうではなかった。ねじはカチカチにしまっていた。しかし、さらにしめると、、、さらにしまったのだ。つまり、ねじが渋すぎたのである。では、なぜねじがそんなに渋かったのか?たぶん、工作精度の低さゆえだろう。何しろその部分(駆動部)はアメリカ製らしいから。そして、たぶん、組み立てはインパクトレンチでやるから、締め付けトルクが十分大きくなればラチェットがフリーになる。ねじが渋すぎれば、完全に回しきる前に、それ以上しまらない、ということになってしまう、ということだったのではないか。あるいは、どうしても力のかかるところなので、わざとねじは渋くつくってあって、組み立て時のインパクトレンチのトルク設定が間違っていたか。
まあ、というわけで、モータ自体はたぶん問題ない。でも交換した以上今までのモータは中古品であり、他のお客さんに対して交換部品として使うわけにはいかない。てなわけで、今まで使っていた駆動部はそっくりわが家であずかることとなった。こんど、本当にモータ(や回路)がいかれたとき、交換部品として使えるように。