裸足の1500マイル ★★★★☆

裸足の1500マイルいやあ、それにしてもなんだなあ。ひでえことをやっとったもんだ。しかも1970年までとは。1970年といやあ、俺たちオッサンにとっては、つい最近のような感覚だぜ。♪せんきゅ〜ひゃくななじゅーねんの、コンニチワ♪って、大阪万博の年だよな。三島由紀夫の腹きりの年でも。まあ、少なくとも、俺は生まれていて、しかも記憶があるくらいの年齢になっていた。そんなときまでああいう非人道的な同化政策をやっていたとは。ホント、あきれるぜ。
しかも「彼らのために」とか言ってんだから、もう、腹がたってたって。
いかにも遅れてきた文明国のやり方だよな。古くから他国を支配してきた連中はそんなことしないよ、同化政策なんて。むしろ、植民地の文化を取り入れようとするぐらいだ。まだ支配することに慣れてないんだろうね。あと、もともと多神教が素地にあるかどうかという違いもあるかもしれない。それと暖かい地域の人々か寒い地域の人々かという違いもあると思うな。寒いところじゃグダグダではやっていけないから。ピチッとしないとね、なにごとも。
ああ、そういう連中が今の世界の枠組みをつくり、その連中と同根のやつらが今まさに覇権を握っている。というわけで、世界はどんどん同化されていくわけだ。「同化する気のない人」が「同化する気のある人」に同化されるわけだから、同化のスピードは加速度的に増していくということか。やばいな、これは。世界が一色になる前になんとかしないと、なんかの拍子に総倒れになるぞ。
構造があまりに単純なため4つにしました。
あ、ちなみに、音楽担当はピーター・ガブリエル。なにげなくエンド・クレジットを見ていたら(ボケボケの小さな文字を)、「PETER GABRIEL」の文字を見つけてビックリしたよ。
注:画像は原作の書籍のものです。