つながってる

図書館の〈ご自由にお持ち帰りくださいコーナー〉からもらってきた「BC!な話」*1を読み終えたので、〈さて次は何を読むか〉と本棚を眺めると、おなじく図書館の〈ご自由にお持ち帰りくださいコーナー〉からもらってきた「宇宙衛生博覧会」*2があったので、その中の「ポルノ惑星のサルモネラ人間」を読み始めた。これがまた、実にいいつながりなんである。
さて、竹内久美子のそれは、俺にとっては特に目新しいところがあるわけではなかった。もちろん、個々の事例では知らなかったことがいろいろ出てくるが、基本的な考え方はかなりなじみのあるものなので、そのぶん理解しやすいけど、そのぶん退屈。頭を後ろからガツンと殴られるような衝撃はまったくない。
「宇宙衛生博覧会」は昔ハードカバーで読んだけど、あれはどうしたんだろう。古本屋にでも売ってしまったのか。当時、筒井康隆の中で一番好きだった本なんだが、今読んでも「ポルノ惑星のサルモネラ人間」はすばらしい。笑えるだけでなく、生命とか進化についていろいろ考えさせてくれるお話である。
ちなみに「BC〜」のカバー画は南伸坊。「宇宙〜」のほうは横尾忠則である。横尾さん、SANTANAやMILES DAVISのジャケットなんかにくらべると、ずいぶん脱力してますわ。

*1:

BC!な話―あなたの知らない精子競争 (新潮文庫)

BC!な話―あなたの知らない精子競争 (新潮文庫)

*2:

宇宙衛生博覧会 (新潮文庫)

宇宙衛生博覧会 (新潮文庫)