雨水取り込み装置の取水部の改良

雨水取り込み装置取水部

縦樋に差し込んだホースの下にある仕切り板に雨だれがあたる音が気になっていた。俺としては、近所迷惑になるんじゃないか?と心配になるほどに聞こえたのだが、妻はまったく知らないと言う。子どもももちろん「なんのこっちゃ」である。まあ、そんな程度の音かもしれないが、作った本人としては責任を感じていたのだ。
同様の仕掛けは、もう1本ある縦樋にも施してあるが、そちらはまったく気にならない。音が出る原因は主に次の3つが考えられる。

  • 仕切り板の角度が浅く、雨だれの仕切り板にあたる角度がより垂直に近い。もう1つのは、さすが2つめ、もっと斜めになっている。
  • 仕切り版が亜鉛めっき鋼板の薄板(t=0.3)製である。もう1つのはプラスチックの薄板(厚さは大体同じぐらい)製。鋼板のほうがより剛性があるので、雨だれが当たったときの衝撃を吸収しにくく、振動を樋本体に伝えてしまいやすいのではないか。2つめをプラスチック製にしたのは、そういった理由からではなく、単に薄板鋼板を切るのがしんどかったからである。
  • こっち側にはベランダがあるため、縦樋の中間部分にも開口部(枡)がある。もう1つのほうにはそれがない。開口部は一番上(2階の屋根のところ)だけである。音は、雨だれが当たるところ(取水部)からよりも、むしろベランダの枡から聞こえてくる。そしてその枡から一番近い部屋が俺たちの寝室である。

そこで、仕切り板を入れる切込みを、より斜めに切りなおし、プラスチック製の仕切り板(ファイルの表紙を切ったもの)にかえた。そのとき仕切り板を長めにして、プラスチックの弾性を利用して奥のほうが樋の背面につかえながらさらに斜めになるようにした。
次の雨降りが楽しみである。