医療のあり方

親父が死んだというのに、辻はいつものように遅れて教室に入ってきた。自分の席につき、カメラの分解・組み立てをしてやがる。俺が「大変だったなあ」というと「いやあ、すっきりしたよ」とこたえる。そりゃそうだろう。13年もの闘病生活は、患者自身にとっても患者の家族にとっても並々ならぬ負担をしいる。
そして俺は考える。それってなんかおかしいんじゃないか、苦痛をやわらげるのが医療じゃないのか、進むべき方向をどっかで間違っちまったんじゃないか、と。
そんな夢を見た。そして新聞を見ると、「医師が延命中止 死者7人」の記事を発見。偶然にしてはできすぎ。朝方タイマでかかるラジオの影響か?カメラはきのうもらったのデジカメの影響だと思う。