半分と1本と半分みる

昨夜のこと。妻と子どもはI氏の誕生日を祝い、ついでにちょっとはやいけどタオの誕生日を祝うために、栄の天津にいった。俺は寝込んでいたので家に取り残されヒジョーーに残念。おまけに明るいうちから寝ていたので暗くなってから寝ていられなくなり、一人きりをいいことにあられをつまんでワインを飲み、カップ麺を喰って映画を見た。
一つ目は「ガーゴイル」の続き。だから何だという感じ。ヴィンセント・ギャロという役者の顔以外いやらしくもないし、怖くもない。
次は「北北西に進路を取れ」。やはり面白い。はじめから最後まで全然眠くならなかった。そういう映画はめずらしい、俺の場合。「コヤニスカッティ」の音楽がこれの音楽をモチーフにしていたとは知らなかった。
最後は「ザ・コア」。映像はきれいだし、地磁気異常に目をつけたところも、地磁気の発生原理の説明もいいが、磁極が移動して地軸がずれるということであればまだしも、外核の対流がとまって地磁気がなくなってしまうというのはどんなもんだ?圧力差があるすなわち温度差があるところで流体が対流をやめるとはどうしても考えられない。対流によって生じる磁気変位が相殺しまくってその総和があり得ないような確率で十分に小さくなるということならまだ考えられないこともないが。それにそのあとのしかけがお粗末でとても見ていられなくなり途中でやめて寝た。あとで見ようというのではない。OnAirならぬOnLine(CATVなので)なので、もう見ない、と判断したわけ。しかけを作っているときカール・セイガンの「コンタクト」の映画(ジョディ・フォスター主演)を思い出していたら、のちのシーンで「カール・セーガンのつもりか?」みたいなせりふが出てきたので、ある程度あの映画を意識していたのかもしれない。あの映画もしかけがお粗末だったが、これにくらべりゃうんとまし。SFの映像化はたしかに難しいと思うけど、現実にあるしかけをうまく使った方が(使えるお話でないといかんけど)無難だよなあ。アーサー・ヘイリーの「エネルギー」なんかいけると思うけど。